ここでは、「しんにょう(しんにゅう・之繞)」の字形について解説いたします。
「しんにょう」の字形には下記の2つがあります。
・点がひとつの「しんにょう」
・点が二つの「二点しんにょう」(正しい字形)
この字形の違いは、点の数だけではありません。
明朝体では違いがないのですが、一般的な筆写に近い楷書体などでは、「しんにょう」の二画目、「二点しんにょう」の三画目の形状が異なります。
「二点しんにょう」の三画目の形状は「フ」の形状が正しい字形となります。
「しんにょう」の二画目は、「二点しんにょう」の二つ目の点と、その後の一画「フ」が一体化したもので、独特の“くねった形状”を呈しています。これを下記に示します。
「しんにょう」を字形に含む漢字の多くでは、点が一つで、二画目がくねった「しんにょう」が用いられています。
この字形は一般的な「しんにょう」ですが、いつしか「しんにょう」の基本的な字形とされてしまい、「二点しんにょう」は「しんにょう」の字形に点を加えたデザインとなり、「二点しんにょう」の三画目が「しんにょう」の二画目に倣った形状、つまり、“くねった形状”となっていることが少なからずあるようです。
当ホームページで紹介している筆順アニメーションの原型としている楷書体フォントの「二点しんにょう」も三画目が“くねった字形”となっておりますが、本来は上記に示したように三画目の形状を「フ」とする「二点しんにょう」が正しい字形となります。
当ホームページの収録文字数が多いため、楷書体フォントの字形を基本に筆順解説アニメーションを作成しております。ご了承ください。
「採点基準」をご参照ください。
漢字は、筆画(点・横棒・縦棒など)を組み合わせて造られています。この筆画を組み合わせていく順序が「筆順(書き順)」です。
ここでは、日本において一般に通用している「筆順(書き順)」をアニメーションを使って紹介しています。