文字を正しく書くこととは?@小学校学習指導要領


小学校学習指導要領の、「第1節 国語」には、書写指導について下記のように書かれています。

〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕
(2) 書写に関する次の事項について指導する。
〔第1学年及び第2学年〕
ア 姿勢や筆記具の持ち方を正しくし,文字の形に注意しながら,丁寧に書くこと。
イ 点画の長短や方向,接し方や交わり方などに注意して,筆順に従って文字を正しく書くこと。

〔第3学年及び第4学年〕
ア 文字の組立て方を理解し,形を整えて書くこと。
イ 漢字や仮名の大きさ,配列に注意して書くこと。
ウ 点画の種類を理解するとともに,毛筆を使用して筆圧などに注意して書くこと。

〔第5学年及び第6学年〕
ア 用紙全体との関係に注意し,文字の大きさや配列などを決めるとともに,書く速さを意識して書くこと。
イ 目的に応じて使用する筆記具を選び,その特徴を生かして書くこと。
ウ 毛筆を使用して,穂先の動きと点画のつながりを意識して書くこと。

第1学年から字体や筆順に留意し、「文字を正しく書くこと」とあります。

正しく?

全体のバランスや点画に関する指導事項が増えていきます。

しかし、点画の書写に関する指導方法としては、点画のつながりを意識すれば、極々自然に文字は整い、(規範とされる)筆順も正しくなるはずです。

1文字ずつ取りあげて指導していくと、「筆順は覚えるもの」となってしまいますが、「筆順は身につけるもの」であるはずです。

文字を美しく書ければ楽しくなります。書写指導の目的は「覚える頃」ではなく「身につけること」だと思います。

字体について、ウェブページでの対応方法に関する疑問。
小学生で習う漢字は「別表 学年別漢字配当表」にありますが、このWebページには下記の記載があります。
(ホームページ上の学年別漢字配当表の漢字の字体については,実際の小学校学習指導要領における学年別漢字配当表の漢字の字体とは異なります。)

ブラウザの表示フォントを教科書体にしている方は少数派でしょうから、閲覧環境によって異なるわけです。

画像を使う方法が単純で一般的ですが、WebFontを使えば「実際の小学校学習指導要領における学年別漢字配当表の漢字の字体」も表示できるはずなのですが、なぜ対応していないのか不思議でなりません。文字数は少ないので、ページの表示に支障を来すようなことはないはずです。

「漢字の正しい書き順(筆順)」サイト
PC版(URL http://kakijun.jp/ )
スマートフォン版(URL http://kakijun.jp/m-s/ )
モバイル版(URL http://kakijun.jp/m/ )

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