「弁 辨 瓣 辯 辮 辧」のポイントを修正、「辦」を追加しました。
「弁」と「辨」「瓣」「辯」について掲示板でご指摘を受け、修正を行いました。
以下に、その内容を列挙します。
- 常用漢字では、「辨」「瓣」「辯」の共通の略字(新字体)として「弁」が用いられます。
- 日本では俗に、「辧(処理する意味)」、「辮(辮髪の意味)」の二字にも「弁」を当てることがあります。
- もとの意味(かんむり)の「弁」は、表外漢字で、「弁髦(ベンボウ)」などの「弁」がこれに当たります。
「辨」「瓣」「辯」の違いについては以下に記載します。
- 「辨」は、正しいか正しくないかを分ける、わきまえる、の意味で、「弁証」、「弁明」、「弁当」、「勘弁」、「弁別」などの「弁」がこれに当たります。
- 「瓣」は、花びら、の意味で「花弁」や、管を流れる気体・液体の流れを制御する装置の意味で、「弁膜」、「安全弁」などの「弁」がこれに当たります。
- 「辯」は、述べる、の意味で、「弁解」、「弁護」、「弁舌」、「弁論」、「雄弁」、「詭弁」、「弁説」など、また、方言の名につく接尾辞の意味で「大阪弁」などの「弁」がこれに当たります。
その他
- 「辦」は「弁」の旧字体ではなく表外漢字であり、新字体は存在しませんが、日本では俗に、「辦(処理する意味)」にも「弁」を当てることがあります。「弁償」、「弁理」などの「弁」がこれに当たります。
- 「辮」は「弁」の旧字体ではなく表外漢字であり、新字体は存在しませんが、日本では俗に、「辮(辮髪の意味)」にも「弁」を当てることがあります。「弁髪」などの「弁」がこれに当たります。
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